10月2日にTBSにて「
宇宙戦艦ヤマト復活篇ディレクターズカット版」が放送されました。
「復活篇」は以前に書いていましたが、「
復活篇DC版」は書き忘れていました^^;。今更感がありますが、テレビ放送された記念に書きたいと思います。
なお、今回使っています画像はテレビ放送されたものをキャプチャしたものです。
「
復活篇DC版」は、
・「復活篇」の再編集
・各シーンの追加
・エンディングの変更
・音響(BGM&効果音)の変更 等が「復活篇」からの変更点となります。
「復活篇」の再編集に関しては、シーンによって長い部分の短縮を行っています。これによってテンポの良くなった部分も見られますが、BGMとの一体感が損なわれた部分もあります。
追加シーンに関しては、説明不足だった部分の補完がメインになっています。
テレビ放送版ではカットされてしまいましたが、古代が小林に旧コスモタイガーの制服を渡すシーンがありました。
副長大村の死後、副長席に花束が…。
ここで、古代美雪が地球に残留希望している事が語られる。「復活篇」の時は救命艇が事故で墜落したのに、いきなり「命を粗末にするな」でしたからね…。
残存救助艦隊その1 映画冒頭に登場した「ブルーノア」の同型艦「ブルーアース」と、第1作目に登場した「ゆきかぜ」に似た艦(「ヤマト2199」を見ていた人なら磯風型突撃宇宙駆逐艦と言った方がわかりやすいかな?)。「ブルーアース」は非武装で、政府中枢部の異動の役割も果たしているそうです。「国家並びに政府再生プログラムを開始する予定」というセリフはこの事を指しているようです。
残存救助艦隊その2 本編に登場したスーパーアンドロメダ級戦艦よりも更に「さらば」に登場したアンドロメダに似た戦艦&「さらば」に登場したパトロール艦に似た艦に曳かれた「完結編」に登場したドッキング式の貨物船に似た船。
残存救助艦隊その3 「ヤマトIII」に登場した戦艦アリゾナに似た戦艦。上のパトロール艦も同様なのですが、対応年数が過ぎている為に残存救助を行っていたそうです。
艦橋以外はヤマト似の波動実験艦ムサシ。ヤマト再建計画に先駆けて各種実験を行っていた艦という設定があったそうです。
下4枚に登場するメカは旧型艦をかき集めて残存救助を行っていた設定だそうです。自分には、スタッフの旧作愛に満ちたシーンに見えます。
これ以外にも細かい所で様々な追加、修正が行われています。
エンディングの変更
一番大きい変更点はラストの変更でしょう。
「復活篇」では地球が救われますが、「復活篇DC版」では人類が救えても地球は救えずに、ブラックホールに飲み込まれます。今までは、ヤマトの活躍により地球は救われてきましたので、地球が救えないシーンはかなりショッキングです。古代の「結局俺たちは負けたんだ」と最後のナレーション「無限に広がる大宇宙。(中略)死に行く星もあれば、生まれ来る星もある。そうだ宇宙は生きているのだ」のセリフが「復活篇」よりも生きているシーンだと思います。
このシーンはBGMとして「「復活篇」のためのシンフォニー」が使われるかと思ったのですが、「この愛を捧げて (Symphonic Ver)」が使われています。しかも、画面に凄くマッチしていました。
でも、上記の残存救助艦隊のシーン及び、ラストの地球の最後を見届ける為にヤマトが発進するシーンは地球が救えなかった喪失感の中、ヤマトならではの「希望」を感じさせる終わり方だったと思います。
BGMや効果音が旧作のものに多く変更されたのは自分のような旧作からのファンから見れば、馴染みのあるもので歓迎です。
ただ、「復活篇」と比べて「復活篇DC版」は5.1chの立体音響を生かしきれていなかったのが残念でした。美雪の乗った救命艇と連絡が途絶えた際に上条や小林が捜索に出ようとした際に、古代の「離艦は許さないぞ」というセリフ以外は2chステレオとほとんど同じように聴こえます。
個人的な結論としては音響面、BGMとの一体感は「復活篇」、ストーリー、細かい演出は「復活篇DC版」が好みになります。 <おまけ>
「ヤマト2199」との比較
CG面は「ヤマト2199」に軍配。
「復活篇」では損傷時に煙で損傷を演出しているものの、艦体に被弾した痕がほとんどないのが残念。一方、「ヤマト2199」では細かく被弾した痕が艦体に残っています。
演出面は「復活篇」に軍配。
「復活篇」には「ヤマト2199」では感じる事がほとんどない戦闘時の興奮というか、カタルシスを感じる事ができる。
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テーマ:宇宙戦艦ヤマト - ジャンル:アニメ・コミック
- 2013/10/09(水) 16:35:29|
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